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【Kis-My-Ft2】「FIRE BEAT」楽曲考察


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質問箱に「FIRE BEATについて語ってください。」というリクエストを頂いた。Twitterに書くにはあまりにも字数が足りないのでブログにて楽曲考察という形で回答させていただこうと思う。

 

FIRE BEATの概要

楽曲データ

作詞:村野直球、作曲:velvetronica、編曲:宮永治郎

  • 「dwango.jp」CMソング
  • 日本テレビ系ドラマ「美咲ナンバーワン!!」オープニングテーマ(北山・藤ヶ谷のみ歌唱の別アレンジ)

初披露は2007年、音源としての初出は2010年の着うたフル配信、CDは2012年の1stアルバム「Kis-My-1st」の特典CDに初収録。

 

作詞の村野直球氏は、V6「Feel your breeze」、嵐「Carry on」、Hey!Say!JUMP「瞳のスクリーン」、Kis-My-Ft2「Good-bye, Thank you」他、共作詞でもジャニーズへの提供多数。

作曲のvelvetronica氏は、嵐「Kissからはじめよう」、赤西仁・上田竜也「BUTTERFLY」Kis-My-Ft2「海賊」など。

編曲の宮永治郎氏は、Kis-My-Ft2「Hair」「アイノビート-Rock ver.-」「JET! SET!! GO!!!」、北山宏光「蛹」の他、ハロプロなどの楽曲のアレンジも手がける。ZONE「secret base~君がくれたもの~」も宮永氏の別名義での編曲である。ZONEって!しかもsecret baseって!アラサー的に懐かしすぎてアガった。キッズ・ウォーじゃん…。

 

パブリックイメージの形成の立役者

Jr時代から「キスマイと言えばFIRE BEAT」と言われるくらい幾度となく披露し、デビュー前の看板曲として名を馳せていたこの曲。ギラギラした歌詞、重いギターのサウンド、そして食ってかかるようなパフォーマンスによってキスマイの(当時の)パブリックイメージの形成に一役買っていたのは言うまでもない。

ギラギラな路線の楽曲には「海賊」「Hair」「3D Girl」があるが、全て「FIRE BEAT」の後に発表されている。それくらい、グループの路線を明確化した曲なのである。

 

長く支持される理由とは

Jr時代の看板曲であるとはいえ、デビューしても今なおここまで愛され大切にされている曲も珍しい。長かったジャニーズJrの期間を戦ってきた曲としての思い入れもそうだが、楽曲から放たれる尋常じゃないパワーに聴く度に新鮮に圧倒される。

そのパワーがどこから来るのか、①サウンド②歌詞③歌唱の3点から紐解いてみよう。

 

①流行り廃りのないロックサウンド

「FIRE BEAT」が発表から10年経っても支持される理由の一つに、「音に古さを感じない」という点がある。ギター・ベース・ドラムの構成に他に余計な音を入れないことで、普遍的な重心の低い骨太のロックサウンドに仕上がっている。(正確に言えば鍵盤の音も入ってはいるのだが、かなり控えめに鳴らされている。)

これにストリングスや電子音が入るとその時代の傾向が出てしまうので、年月が経つと陳腐なものに映りかねない。ずっと曲を知っている場合はあまり気にならないが、初めて触れる時に「あ、時代を感じる…」となってしまうと、曲の構成が良くても音で一歩引いてしまう。

デビュー後にキスマイのファンになって「FIRE BEAT」を知った層でも、新鮮に良さを感じ、イントロが鳴った瞬間にブチ上がるのはシンプルな音色の構成にあったのである。

 

②キスマイ自身と歌詞の見事な親和性

次に歌詞について。これはもう至るところで語り尽くされていることかと思うが、「FIRE BEAT」の歌詞が描く世界がキスマイというグループに見事に合致している。

この曲が発表された2007年は奇しくもHey!Say!JUMPのデビュー年でもある。年下の後輩たちが先にデビューすることへのぶつけようのない苛立ちや絶望、屈辱感も当然あっただろう。その状況下にあるキスマイと「壁を蹴飛ばすんだ」「夢を引きずりだせ」と煽る歌詞の相乗効果は計り知れない。カッコつける姿が、見ようによってはエモーショナルに見えてしまうのである。特にJUMPのデビューコンサートでのパフォーマンスは後世に残したい「FIRE BEAT」のひとつである。

デビューして7年目に差し掛かろうとしている今でもこの歌詞の強さを感じられるのは、キスマイが「完成されたアイドル」ではなく、芸能人としてアイドルとしてさらには人間として成長過程であるような売り出され方をされた事が大きい。これには賛否両論あるし、今でも思い出すと唇を噛んでしまうようなことも一つや二つでは収まらないが、キスマイ7人でいる時の自己肯定感と溢れる無敵感がここ1~2年で急激に増したように見える。

だからこそ、

ミスったりしくじったりそんなもん気にするのは後からでいい

もっとおれらのカラーを出せ前面

どんなもんだい成長しまくりだろう

一瞬のチャンスつかみ取るんだ

これらのフレーズが今になってより意味を深く持って刺さってくる。数え切れないほど歌ってきているキスマイ自身、言霊を超えて無意識のレベルにまでこの歌詞が刷り込まれているのだろう。

 

③藤ヶ谷・北山メインのベーシックな歌唱スタイル

藤ヶ谷・北山がAメロを歌い分け、他のメンバーはBメロやサビでユニゾンという歌割は、Jr時代の「キスマイスタンダード」とも言えるくらいベーシックなスタイルである。千賀センター期や玉森推され期の2009年以降は少し傾向が変わるが、それでも8割9割藤北の声と言っても過言ではないくらいだ。

Jr時代からデビュー1~2年目あたりは「二人でキスマイの一番前」にいるような歌割やミキシングがなされているとしたら、現在は「土台」とか「核」というような表現がしっくりくる。

だからと言ってはなんだが、「FIRE BEAT」の藤北2TOPの強さ全マシ感がたまらないのである。キスマイのオタクをしていると「藤北の強さ」にひれ伏す瞬間が一度は訪れるものだが、楽曲で簡単にかつ最大レベルでそれを摂取できるのが「FIRE BEAT」なのである。

同じラップでも北山はメロディアスなAメロ①、藤ヶ谷はアタック強めのAメロ②。今の二人に新規でこの曲が与えられたら、Aメロ①とAメロ②は逆の歌割になってたのかもしれない、とふと思った。

 

おわりに

「FIRE BEAT」が今もキスマイのギラギラした楽曲の代表格としてメンバーやファンに愛されている理由を、サウンド・歌詞・歌唱の3点から考えてみた。

メンバー各位には30代でも40代でも50代になっても(!) 腰と首をブン回して世間を睨みつけてほしいし、イントロが鳴っただけで血を煮えたぎらせるような勢いと破壊力を持ったグループでいてほしい。(ここまで書いて私はキスマイに何を求めているのだ…と途方に暮れる)

キスマイは今でこそバラエティ豊かな曲とキャラクターの大渋滞を起こしているが、もしその全てが焼き尽くされたとして焼け跡に残る一曲は「FIRE BEAT」なんだろうな…。と思うくらいに私は燃焼力の高い曲が好きだな、と再認識したのであった。

 

▼「FIRE BEAT」収録アルバム

DJ FUMI☆YEAH!によるRemixを収録

▼デビューが発表された公演

▼JUMP デビューコンでの圧巻のFIRE BEATを見よ

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