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みやまみゅーじっく

ひきこもり女の音楽レビューブログ

【Kis-My-Ft2】アルバム「MUSIC COLOSSEUM」レビュー

2017年5月3日、Kis-My-Ft2の6thアルバム「MUSIC COLOSSEUM」がリリースされた。1月の舞祭組「道しるべ」、3月のシングル「INTER」に続いて待望のアルバム発売。アルバム名を冠したコンサートツアーも、5/13~8/27の日程で9ヶ所20公演開催される。

今回のアルバムはメンバー7人が1曲ずつ、選曲・歌詞の世界観・アレンジ・歌割までプロデュースしている。

また、初回限定盤Bには組曲「ボクらのミュージックコロシアム」なる映像コンテンツが収録され、その企画の破天荒さがスタッフブログで公表されるとコンテンツの(いい意味での)意味不明さがファンの間で話題騒然となっていた。

 

キスマイ6枚目のオリジナルアルバムとなる、「MUSIC COLOSSEUM」(ミュージック・コロシアム)が、5月3日に発売決定!

タイトルの「MUSIC COLOSSEUM」には、7人の勇者たちが、彼らならではの新たな"MUSIC"の形に挑んでいくという意味が込められ、まさにキスマイの"攻め"の一作となっています。

是非ご期待ください!

INFO | Kis-My-Ft2 Official Website

▼項目をクリックでジャンプできます▼

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総評

新たな"MUSIC"の形

今回の「MUSIC COLOSSEUM」のアルバム概要が発表された時点では、「グループ曲を各々1曲ずつ選曲・歌詞の世界観・アレンジ・歌割までプロデュース」という試みが正直言ってピンとこず。やっと7人全員のソロ曲がアルバムに収録というフェーズにきたところで、北山・藤ヶ谷・玉森のみソロ曲が入るのはこれまでの流れを逆行しているのでは?と思ったからだ。

しかし、自分だけのことを考えればいいソロ曲と違って、グループ曲をプロデュースするというのは、自分を含めたKis-My-Ft2を「楽曲を通してどう見せていくか?」という課題を乗り越えなければならない。グループの一員として表現していく主観的な視点と、グループを外側から見る客観的な視点の両方を持ち、アルバムの楽曲というカタチにまとめる必要がある。

アルバムを通して聴いて驚いたのは、それぞれが1曲ずつプロデュースしたとはいえ極端にはみ出ていたり、逆に似たり寄ったりのラインナップになったりということがないという点である。(「キスしちゃうぞ」は例外。)これまでのキスマイとしての活動、舞祭組としての活動、ソロとしての活動をメンバーそれぞれが積み重ねてきたからこそ、「外に対して見せていきたいキスマイの姿」を自分のフィルターを通して並べることができるのだろう。私たちは、「あるメンバーから見たキスマイ」を音楽を通して体感することができる。これこそ新しい“MUSIC”の形と言えよう。

 

「MUSIC COLOSSEUM」における「INTER」の役割

アルバムのリード曲「EXPLODE」がシングル曲「Tonight」からの二部構成で制作され、テーマも「WILD & SEXY」(Tonight)から「WILD & STRONG」(EXPLODE)と地続きになっている。

「EXPLODE」のみならず、3月にリリースした「INTER」収録曲を軸にアルバム曲の住み分けがされているのもおもしろい。

 

⚫「Tonight」の攻めのワイルド曲チーム

Overture ~Music Colosseum~、EXPLODE、VersuS、Bang! Bang! BURN!、r.a.c.e.

⚫「君のいる世界」のバラード曲チーム

優しい雨、Life is Beautiful ~大切なあなたへ~、Dream on

⚫「SEVEN WISHES」の応援歌チーム

いいね!、レッツゴー!!、Camellia

 

2011年のデビューからがむしゃらにひた走ってきたキスマイが、誰かの背中を押すような応援歌を歌うというのはメンバーの年齢的にも(アラサー)、キャリア的にも(デビュー5年over)、かなりリアリティを感じることができる。

「Kis-My-Ft2」というグループとして戦い続けていくという力強い生き様を歌い、愛や夢や希望を歌い、聴いている人たちを励ます歌を歌う。テレビに愛されるバラエティアイドルとしての一面がどうしても前面に出がちだが、主戦場である「音楽」を使って勝負をしていくんだという決意を、「INTER」と「MUSIC COLOSSEUM」で宣言しているのである。

 

最新ジャンルにもいち早く挑戦できる土壌

前作「I Scream」に比べ、エレキギターが鳴り響くロックテイストが全体的に増したように思う。その中に挟まる耳馴染みの良いポップスやファンク、キスマイお得意のEDM。そしてトロピカルハウスという最新ジャンルも取り入れている。

基本的にジャニーズ楽曲は、ジャズ・ファンク・ディスコ・EDMなどの特徴的なサウンドをつまみ食いする形でポップスに取り込んできた。なので、最新の音楽シーンで扱われているジャンルをジャニーズの曲で聴けるのに、年単位のタイムラグがあることがほとんどである(まれに音楽に対する感度の高いジャニーズが最新ジャンルをソロ曲でやることはある)。

その点、所属レコード会社がavexというのはキスマイの強みになっている。ダンスミュージックはもちろん、あらゆる音楽ジャンルや周辺コンテンツに対して割と早くから挑戦できる土壌があるのは、単なるジャニーズの一グループを超えてアーティストとしての活動の幅になっているのは間違いないだろう。

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楽曲レビュー

Overture ~Music Colosseum~

作詞:KAJI KATSURA 作曲・編曲:渡辺泰司

Bass Arrangement:人時

 

サイレンや心臓の鼓動が響く導入に、低く強いベースラインがクールなロックナンバー。

これまでのアルバムのOvertureではEDMだったり壮大なストリングスを使ったりとコンサートの始まりを予感させるようなテイストだったが、今回はアルバム「MUSIC COLOSSEUM」の世界へ誘うまさに戦闘前夜を予感させる曲である。

Overtureにはめずらしくガッツリ歌が入っている。

 

EXPLODE

作詞:栗原暁(Jazzin' park) / SUNNY BOY

作曲:Fredrik "Figge" Boströn / Pontus Soderqvist

編曲:久保田真悟(Jazzin' park) / Tasuku Maeda

 

今回のアルバムのリード曲。18thシングル「Tonight」と地続きの世界観を成しており、力強い四つ打ちのEDMにギターやストリングスが華を添えるダンスナンバー。5分超えの大作である。アルバムのリード曲で5分を超える曲は1stの「Girl is mine」以来となる。

キスマイ楽曲ではおなじみのJazzin' parkの久保田真悟氏、このところジャニーズへの楽曲提供が続いているFredrik "Figge" Boströn氏、「You're Liar♡」プロデュース・「ALIVE」編曲などのTasuku Maeda氏の3人は「Tonight」からの続投。「Tonight」に比べて歌い上げるようなメロディが印象的である。

「EXPLODE(爆発)」「ぶち壊す」「血果てるまで」など血の気が多い歌詞に目が行きがちだが、「Blasting the sound(音の爆発)」「Weapons of Sound(音の武器)」のようにアルバムコンセプトを意識したような歌詞も出てくる。

この曲は自分自身に向けて言い聞かせるように歌っているのだが、Dメロに出てくる「誰もが進むレールをいく必要はないから」というフレーズは、Kis-My-Ft2としての生き様を表しているかのようである。

 

VersuS

作詞:KOMU 作曲:Erik Lidbom / イワツボコーダイ

編曲:HIKIE / Erik Lidbom

 

琴や横笛などが奏でる和風なメロディや四字熟語を取り入れてた歌詞にロックを融合させた意欲作。

兄組(北山・横尾・藤ヶ谷)vs弟組(宮田・玉森・二階堂・千賀)の構図になって、「経験が物を言う世代」「個性重視Brand New Age」と火花を散らす。

ユニゾンやソロの歌割が目まぐるしく入れ替わり、全員に見せ場があるように仕組まれているのもニクい構成である。

 

いいね!

作詞:ケリー 作曲:Stephan Elfgren

編曲:石塚知生

 

コロシアムでの戦闘モードから一転、イントロの「いいね!」の連呼から気分が上がるノリノリなお祭りソング。サビは明るくて楽しいんだけど何だか泣けてくるような、コンサートのラストを感じさせるようなきらめきを感じさせるのも良い。

歌詞表記がかわいいので、ぜひ歌詞を見ながら聴いてほしい。タイトルからコミックソングか?と予想していたが、内容は至極真っ当な頑張る人全員に送る応援歌である。

どんなに明るく楽しい曲であっても、本当に明るく楽しい声で歌うというのはテクニック以上に生まれ持っての声質によって雰囲気の出る出ないが決まると言っても過言ではない。その点、Bメロの宮田パートには、Cメロ・サビへのブリッジとしてこの曲の肝となる明るさ・楽しさ・かわいさが全部詰め込まれている。ここの歌割を宮田にした人にはチョコパイ1年分贈りたい。本人だったら天才だな…。

それから、後半のラップパートを藤ヶ谷→北山→二階堂→玉森と繋いでいくのだが、加工が加えられているとはいえ二階堂の声のインパクトが際立っている。ハスキーボイスというのは諸刃の剣で、使い方を間違えれば1フレーズで曲をぶち壊す凶器にもなる。しかしここ最近のラップパートやキーポイントとなるフレーズでの二階堂の起用は、曲の雰囲気を高めるプラスの効果をもたらしているのは間違いない。

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レッツゴー!!

作詞:Komei Kobayashi 作曲:Takuya Harada / Christofer Erixon

編曲:CHOKKAKU

 

映画『レゴ®バットマン ザ・ムービー』日本語吹替版主題歌。

「諦めない」「まだまだやれる」といったポジティブなメッセージを乗せて四つ打ちのEDMサウンドが鳴っている、なんともキスマイらしいダンスナンバー。

「レッツゴー」を「レッゴー」と発音させているのも、「わっしょい」の歌詞表記が「WASSHOI」とローマ字表記なのも、聴く者をクスッとさせる愛嬌がある。

アニメ映画の主題歌になったくらいなので、サビのキャッチーさや全体の完成度は頭一つ抜けている印象。大衆受けするポップな仕上がりは編曲担当のCHOKKAKU氏のさすがの力量だろう。

 

SEVEN WISHES

作詞:MILK 作曲:Shusui / Anders Dannvik

編曲:生田真心

18thシングル「INTER」収録曲。

 

JR九州「新しい7つの長崎へ KISS MY NAGASAKI」 キャンペーンCMソング。

いいね!→レッツゴー!!→SEVEN WISHESの応援歌・背中を押してくれる歌三部作の流れが美しい。キャンペーン起用~シングル発売時点では「旅に出よう」というメッセージが強い曲だったが、アルバムの中に他の曲と一緒に並べられるとまた違った印象になるから面白い。

 

▼「SEVEN WISHES」楽曲レビューはこちら▼

www.miyama-music.com

優しい雨(北山宏光)

作詞・作曲:HusiQ.K

編曲:山下和彰 Chorus Arrangement:Ko-saku

 

通常盤のみ収録。

北山が作詞作曲を手掛けたバラード曲。アコースティックギター・ピアノ・ストリングス・コーラスが、北山の少し鼻にかかったような憂いを帯びた歌声にしっとりと寄り添っている。

彼自身の曲の趣味は実年齢よりもやや上の世代なのだが、それはこの曲の90年代 Jpopっぽさにも反映されている。

本人が「作った曲をアレンジに回したら切なくなって上がってきたので、歌詞も女々しい感じになった」と話していた。テーマとしては「別れを悲しむ男に降る雨」といったものなのだが、個人的には女々しさをそこまで感じなかった。

というのは、北山の持ち味である「場面を具体的に切り取って歌詞に落とし込む」がこの曲でも活かされていたからである。それが一番出ていたのが「仕草が似てたり あくびが移ったり それだけで幸せだったじゃん」というフレーズ。「ああ、あるある、わかる」と共感できるリアルなフレーズを入れ込むことで一気に歌い手とリスナーの距離を縮めることに成功している。

歌詞の時系列が2番→1番→大サビとなっているのは何か意味があるのだろうか?とか、この曲に出てくる「君」はどんな人物なのか?とか、歌詞を深読みすればするほど北山ワールドのドツボにハマってしまうのでこの辺にしておく。

 

One Kiss

作詞:Ryohei Yamamoto

作曲:Greg Bonnick / Hayden Chapman / Adrian Mckinnon / 川口進

編曲:LDN Noise Piano Arrangement:LDN Noise / POCHI

 

EDMの派生ジャンルであるトロピカルハウスを取り入れたメロウでムードのある曲。

EDMというのはEXILE界隈やジャニーズによって日本にも浸透してきたとはいえ、アッパーなダンスミュージックなところがとっつきにくいと感じる一定の層がまだまだ存在する。それに対してトロピカルハウスのミディアムテンポでメロディアスなところ、Jpopを聴くライトな層にも受け入れられやすい音楽性である。

トロピカルハウスをダンスシーンからポップスのラインに持ってきて一躍有名にしたのが、ジャスティン・ビーバー「What do you mean?」「Sorry」だろう。この辺が日本でも受け入れられたのを見ると、2017年夏はトロピカルハウスを意識した曲が多く出るのではないかと思う。

前置きが長くなったが、そんなトロピカルハウスにジャニーズの中でいち早く挑戦しているのがキスマイなのである。ゴリゴリでワイルドな曲もポップでかわいらしい曲も歌えるという幅の広さを武器に、この2017年に両極端な楽曲性のハイブリッドのような「One Kiss」を提示してきたのはとても画期的な試みだろう。

正直に言うと試聴の段階ではあまりピンときていなかったのだが、フルで聴いて一番化けたのがこの曲である。抑えめのAメロ・後半にかけて1音ずつ駆け上がっていくBメロ、ソロの歌割、サビの「One kiss」パートとメロディパートの応酬、全てにおいてハズレの箇所がない。

トロピカルハウスをやろう、大人っぽい歌詞にしよう、歌割をこれにしよう、と提案したメンバーのあなたにはブルーハワイ1年分を贈りたい。そんな気分。

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Sha la la☆Summer Time

作詞:KOMU 作曲:Samuel Waermo / Stefan Ekstedt / Didrik Thott

編曲:Stefan Ekstedt

17thシングル表題曲。興和『ウナコーワ 虫よけ当番』CMソング。

「One Kiss」からの曲順がナイスなサマーソング。シングル曲というだけあって、アルバムの中に入ってもそのキャッチーさによる存在感がすごい。

音圧が「うわ~~シングル曲だ~~」と反応せざるを得ないやつである。ポップスのシーンがシンプルな音構成の流れになっている中で、音色多めのサウンドを聴くと夏の曲は金をかけてナンボやなという気持ちになる。

夏の終わりにまた夏が来るのを待ってる歌詞ので、もう1年中夏でいいんじゃないかな(?)

 

Camellia(玉森裕太)

作詞:MiNE 作曲:Andreas Ohrn / Henrik Smith / MiNE

編曲:Andreas Ohrn / Henrik Smith / ha-j

 

通常盤のみ収録。

北山ソロが90年代Jpopだとしたらこの玉森ソロは00年代Jpopといったところか。

サビのキーが高いのを少し無理して歌っているように感じるが、それもそれでこの曲のサウンドに合っていて良さがある。

Camellia(ツバキ)の花言葉は「控えめな優しさ」「誇り」。押し付けがましくない優しさをもって「キミはキミだからさあ胸を張れ」と玉森が歌うと説得力が増すというか、すごく納得させられるようなパワーを感じる。今の玉森裕太だから歌える曲である。

 

Baby Love

作詞:Kanata Okajima 作曲:GRP / イワツボコーダイ

編曲:鈴木雅也

 

通常盤のみ収録。

私の耳と認識が間違ってなければこれファンクソングだと思うんだけど、二階堂氏が好きだというファンクナンバーはこれで合ってますか…?というのも、初めて聴いた時はどうとも思わなくてスルーしてたくらい一回聴いただけではほとんど印象に残らなかった曲だったんだよな…。2回3回と聴けば聴くほど味が出てくるスルメ曲である。

avexテイストでファンクをやったらこうなりました、という感じなのでBメロ後半からシンセが多用される。ファンクならファンクで突き抜けたものをやってもいいのかな、とも思うので今後に期待。

ジャニーズのファンクならJストが強い印象。

 

キスしちゃうぞ

作詞:ワタナベハジメ 作曲:山田竜平 編曲:h-wonder

 

このアルバムの中でNo.1の怪曲。単にかわいい曲ってだけで済ませられない。どう頑張ってもキスマイBUSAIKUがちらつくのは私だけではないはず。セリフの部分なんて(いい意味で)震え上がるし、捉え方によってはホラーにもなる気がするんだけどそういうの込みでこの曲が生まれたんだとしたら、オマエ…何のつもりだ…といって考案者のメンバーを往復ビンタしたい。

たぶんこれHey!Say!JUMPやSexy Zoneがやったらかわいいかわいいって見てられるけど、キスマイ、おまえたちはその路線ではないし完全にウケ狙いだろバカヤロー(褒めてる)。

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Life is Beautiful ~大切なあなたへ~(藤ヶ谷太輔)

作詞:藤ヶ谷太輔 作曲:SHIBU / YU-G 編曲:SHIBU

Additional Arrangement:榊原大

 

ピアノと抑えめのストリングス、そして藤ヶ谷太輔の歌声というシンプルな構成で作られているバラード曲。コーラスも藤ヶ谷が歌入れし、ピアノは生音という気合いの入れようである。

余計な言葉も足りない言葉も過不足がなく、言葉をすごくすごく選んで歌詞を書いたのだなと感じさせる。藤ヶ谷が書く歌詞はファンタジックで抽象的な印象だが、今回は割りとストレートに言葉が並んでいるように思う。それでもちょっと女子っぽさがあったり夢っぽさがあって「藤ヶ谷節」を感じることができる。

 

君のいる世界

作詞:イワツボコーダイ 作曲:GRP / イワツボコーダイ

編曲:GRP

 

18thシングル「INTER」収録曲。興和「ホッカイロぬくぬく当番」 CMソング。

静かなバラードの後は、同じバラードでもキラキラ輝くスローバラードへ。

 

▼「君のいる世界」の楽曲レビューはこちら▼

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Bang! Bang! BURN!

作詞:胡月みなと / ma-saya / 山田竜平 / 内野歩

作曲:山田竜平 / 内野歩

編曲:木之下康行

 

アップテンポなロックナンバー。戦隊モノのテーマソングっぽいなと思ったら、作詞・作曲の山田竜平氏はアニメソングを多く手がけている作家とのこと。「キスしちゃうぞ」も作曲を担当しており、アルバムの中で毛色が違うなと感じた2曲がアニソン界隈のクリエイターによるものというのも納得である。

この手の曲、つまり戦隊モノや日曜夕方5時枠のアニメソング的なものと、キスマイの相性がとても良いので定期的にこういう曲を出してくれるといろんな人が喜ぶのでは(メンバーM氏とか)。

キスマイ自体が戦隊モノとか2次元アニメっぽさを持ち合わせているグループだと思うんだけど、このあたりうまく言葉にならないのでまだまだ勉強が足りんな…。

 

r.a.c.e.

作詞:AKIRA

作曲:STEVEN LEE / Drew Ryan Scott / Andreas Stone Johansson / Tomas Cederholm

編曲:吉岡たく

 

この曲がアルバムリード曲になってもおかしくないくらいのギラギラなダンスナンバー。アルバム名が「MUSIC CIRCUIT」になってたらアルバムリード曲ワンチャンあったと思う。だってSTEVEN LEE氏に吉岡たく氏…って豪華すぎる。

歌詞は生き様や恋愛をカーレースに例えて、ヒリヒリ燃え上がる様子を描いている。攻めたダンス曲に日本語と英語が入り乱れる歌詞がTHEキスマイという感じである。

1番Aメロの千賀→北山、2番Aメロの宮田→藤ヶ谷、Dメロの藤ヶ谷→宮田→千賀という歌割からもわかるようにこの曲では千賀・宮田がメロディラインでフューチャーされている。Bメロの二階堂の「Now, let me~」の節回しも、喉を絞るような低音が曲に痺れるかっこよさを与えている。

こういう曲を聴くと藤ヶ谷・北山の歌声としての軸を感じずにはいられない。

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Tonight

作詞・編曲:JUN / 久保田真悟(Jazzin' park) / Tasuku Maeda

作曲:Tommy Clint / Fredrik "Figge" Boströn

 

18thシングル「INTER」収録曲。

EXPLODEと双璧をなす、アルバムの柱となる曲である。「r.a.c.e.」でヒートアップしたところで「Tonight」でボルテージの頂点に達する。この流れの美しさがたまらない。

1曲1曲単体で聴くのももちろんいいが、意図して作られた曲順の通りに聴いてアルバムとしてのまとまりを楽しむのはもっと楽しい。「Tonight」のギラついた強さをより増幅して感じることができる。

 

▼「Tonight」のレビューはこちら▼

www.miyama-music.com

Dream on

作詞・作曲:竹内雄彦 編曲:千葉純治 / 竹内雄彦

 

アルバムの一番最後にどんな曲を持ってくるかによってアルバム全体の印象が左右されると言っても過言ではない。この「Dream on」はアルバムの次につながっていくような余韻を感じさせる曲である。

作詞・作曲は、「if」「夕空」などを手掛けた竹内雄彦氏。メロディアスで心の琴線に触れるような曲は完全に私の好みの路線…。安定してこの路線の曲を書いている作家は竹内氏とヒロイズム氏だと思う。

歌詞カードでは一番最初の「Wow oh oh…」だけ文字色がピンクで表記されている。スタッフブログによると、「コーラス部分をファンに一緒に歌ってもらってはじめて完成する」とのこと。

この曲はファンの皆さんにコーラス部分を一緒に歌ってもらってはじめて完成する1曲です。

つまり、アルバムではまだ完成していないとも言えるので、是非「Dream on」を一緒に完成させてもらえたら嬉しいです。

1人でも数人でも1万人でも、ファンの皆さんの数だけ「Dream on」の完成形はあります。

BLOG | Kis-My-Ft2 Official Website

「コンサートで一緒に歌いましょう」ではなく、それぞれの「Dream on」がある、というスタンスがとても好きだ。

 

それからこの曲は全体的にキーが高くて、サビではHigh D♭まで上がるというなかなかのチャレンジっぷり。さすがにHigh D♭はファルセットで歌っているが、サビのメインの音がHigh A♭というのも結構しんどいと思うよ…。

日本の男性ボーカルの曲は一部を除けば最高到達点でHigh A♭が出てくるのは、サビでせいぜい1~2回というところ。それを考えたら最後の最後まで挑戦し続けているアルバムだなと改めて感心する。

 

おわりに

「MUSIC COLOSSEUM」収録曲、全18曲をレビューした。

コンサートではどういう演出で披露されるのか、誰がどの曲をプロデュースしたのか、ここからキスマイの楽曲がどう展開していくのか、楽しみでならない。早くも次の作品への期待が高まっている。

お題「Kis-My-Ft2「MUSIC COLOSSEUM」レビュー」

 

 

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