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【Hey!Say!JUMP】シングル「OVER THE TOP」レビュー

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2017年、デビュー10週年を迎えるHey!Say!JUMP。2007年って10年前なのか…そりゃ私も年を取るわけだわ…(絶句)。

というわけでデビュー10周年第1弾シングルとしてリリースされた「OVER THE TOP」をレビューする。

 

 

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OVER THE TOP

19thシングル表題曲

作詞・作曲:twelvelayers

編曲:SSKHz

読売テレビ・日本テレビ系アニメ「タイムボカン24」オープニングテーマ

 

曲構成

 イントロ

 Aメロ|Bメロ|1サビ

 Aメロ|Bメロ|2サビ

 Cメロ|落ちサビ|大サビ|Dメロ

 アウトロ

 

マイナー調で進行していくダンスナンバー。サビの1音ずつ上がっていくベース進行が疾走感や希望感を演出している。

AメロとBメロが別の曲のよう。Bメロからサビの繋がりが良いだけにAメロからBメロはもうちょっと何とかなったのでは…という気がする。

サビはとてもキャッチー。タイアップが付く曲というのはサビが強くあるべきで、むしろサビの15~30秒さえ良ければその他はちょっとイケてなくても許せるのだが、この曲もそのパターン。それくらいサビが優秀。

サビ以外のメロディがA~Dまであるのは、Jpopとしては多い方だが、これは9人いるメンバーにパートを振り分けるためだったりするのだろうか?と思わせるくらい後半に詰め込んでいる。

リスナーに「?」を与える曲ほどおもしろいと感じるタチなので、これはこれで私は好きだ。ごちゃ混ぜと言ってしまえばそれまでだが、そのごちゃ混ぜ感が極めてジャニーズらしさを醸し出している。この辺は聴く人によって好みがハッキリ分かれそうなところではある。

歌詞は10周年の節目でもあるので、「前に進もう」ということを歌っている。その一方で「流した涙」「孤独の先に」などのワードが出てくる。完全に前を向いて全力ダッシュしているわけではなくて、現在や過去をちょっと振り返っているというのが意外な印象を受けた。

10周年!めでたい!ファンのみんなありがとう!わー!ってしても別におかしくないのに、「歴史を変える」「もっともっともっと」「僕らの始まりさ」とまだまだこれからがスタートだという表現をしている。

そういう見方をすればこの「OVER THE TOP」という曲が、10周年の幕開けとしてふさわしい曲であることに妙に納得してしまった。

 

Vanilla Ice

初回限定盤①収録

作詞:KOUDAI IWATSUBO/MICO#

作曲:Janne Hyöty/KOUDAI IWATSUBO

編曲:Janne Hyöty

 

曲構成

 イントロ

 Aメロ|Bメロ|1サビ

 Aメロ|Bメロ|2サビ

 Cメロ|落ちサビ|大サビ

 

妖艶な歌謡Funkと公式HPでも評されているとおり、タイトルとは裏腹にしっとりしたムードがある1曲。

グループ名がHey!Say!(平成)であるにも関わらず昭和歌謡テイストの曲が多いHey!Say!JUMP。同じレコード会社所属の嵐もファンクやディスコをやっているので流れかな、とは思いつつ嵐は全員昭和生まれですしJUMPは平成の申し子なわけで…。

それはさておき、今回の「OVER THE TOP」収録曲の中でこの「Vanilla Ice」がお気に入りです。ミディアムなサウンドに乗る、ほろ苦い大人の恋をバニラアイスの冷たさや溶ける様子で例える歌詞が秀逸。

 

Funky Time

初回限定盤②収録

作詞・作曲:竹内雄彦

編曲:千葉純治/SSKHz

 

曲構成

 イントロ(サビ’)

 Aメロ|Bメロ|1サビ|サビ’

 Aメロ|Bメロ|2サビ

 Cメロ|大サビ|サビ’

 アウトロ

 

タイトルに使われている「funky」という単語、音楽のジャンル(ファンク)でとるかスラングの((良い意味で)一風変わった、いかす)でのどっちで取るかと言ったらおそらく後者だろう。

「散々だった運命だって 抱きしめたいや」というフレーズにあるように、過去を受け入れて未来へ向かうスタンスが表題曲と地続きになっている。

ストリングスが全般に使われており、イントロのロングトーンやAメロのピチカート、サビの裏拍のアクセントがスパイスになって、アルバムの終盤に入っていてもおかしくない多幸感のある曲である。

 

 

PARTY!!

通常盤収録

作詞:Shigeo/MICO#

作曲:Fredrik”Figge”Bostorm/MiNE/Atsushi Shimada

編曲:Aaltostratus

 

曲構成

 イントロ|ブリッジ

 Aメロ|Bメロ|ブリッジ|1サビ

 Aメロ|Bメロ|ブリッジ|2サビ

 Cメロ|ブリッジ|大サビ

 アウトロ

 

パーティーにも色んな種類のパーティーがあるが、この曲のパーティーはパリピが踊り狂うクラブを連想させる。

サビ終わりのPARTYと叫ぶ歌詞のYの表記が9つ並んでいるのはメンバーの人数である9人と掛けているのだろうか。それもパリピ的愛嬌を感じさせる。

 

Our days

通常盤収録

作詞・作曲/twelvelayers

編曲/Tomoki Ishizuka

 

曲構成

 イントロ

 Aメロ|Bメロ|1サビ

 Aメロ|Bメロ|2サビ

 Cメロ|落ちサビ|大サビ

 アウトロ

 

リリース時期(2/22リリース)にぴったりの卒業ソング。

歌詞の「最後のチャイム」「誰もいない教室」「校庭の隅」が、この曲の場面が学生の卒業であることを示唆している。

言っておくが、Hey!Say!JUMPメンバーはとっくに学生は卒業しているし、何なら年上メンバーはアラサーに足を突っ込んでいる。

それにも関わらず中学・高校の卒業を思わせるような曲を歌うということは、その層に需要があるということなのか。その層と同世代なのはむしろSexy Zoneのほうなのだが。

10代にドンピシャで需要があるHey!Say!JUMPというアイドルの恐ろしさを、こんなしっとりとした卒業ソングで感じることになろうとは想像もしていなかった。

 

総括

シングルで新曲5曲は少々お腹いっぱいな気もするが、初回盤2種と通常盤で表題曲以外は分散して収録しているから1枚ずつ聞けばそうでもないのだろうか。

5曲が全部同じでも、全く違うというわけでもないが、もっと突出した曲があってもいいのかもしれない。この辺については今後のシングル、またはアルバムの収録曲に期待したい。

それにしても、伊野尾・有岡の特徴のあるボーカルの使われ方は、Hey!Say!JUMPの歌声の形成に大いに寄与していると感じる箇所が多かったので今後の注目点にしていきたいと思う。

 

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