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【Hey! Say! JUMP/A.Y.T.】シングル「Precious Girl/Are You There?」レビュー

Hey!Say!JUMP
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2017年7月5日、Hey! Say! JUMPの20thシングル「Precious Girl/Are You There?」がリリースされた。今回はHey! Say! JUMP本体と、有岡・八乙女・髙木によるユニットA.Y.T.が両A面となっている。

今年デビュー10周年を迎えるHey! Say! JUMP。メンバーの個々の目覚ましい活躍はもちろんだが、楽曲発表も2015年辺りから急激にペースが上がってきているように思う。勢いそのままに7月末にはベストアルバムのリリースも控えており、まさに周年イヤーにふさわしい活動っぷりである。

 

この度Hey! Say! JUMP通算20枚目となる両A面シングル「Hey! Say! JUMP / Precious Girl | A.Y.T. / Are You There?」の発売が2017年7月5日に決定致しました!

「Precious Girl」はコーセーコスメポート「フォーチュン」CMソングに決定しており、華やかな中にも力強さを感じさせる、恋する女性への応援歌になっています。

そして「Are You There?」は日本テレビ新深夜ドラマ「孤食ロボット」主題歌。ドラマの主演も務める有岡大貴・八乙女光・髙木雄也からなる3人組ユニット『A.Y.T』が歌うハートウォーミングな歌詞とどこか懐かしいテクノポップサウンド。ついつい口ずさんでしまいそうなシンプルなメロディで、聞く人を元気にしてしまうビタミンソングです。

Hey! Say! JUMP / Precious Girl|A.Y.T. / Are You There? | Hey! Say! JUMP オフィシャルサイト

 

それでは「Precious Girl/Are You There?」収録曲を全曲レビューしていく。

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Precious Girl

作詞:MICO#、作曲:Takuya Harada / MiNE / Atsushi Shimada、編曲:Aaltostratus

コーセーコスメポート「フォーチュン」CMソング

ストリングスやブラスを駆使したダンサブルなマイナー調の曲はJUMPのお家芸。ストリングスのトレモロから始まり、歌詞にはないが「リラリラ…」とイントロが続いていくのがなんとも耳に残ってクセになる。

タイアップ付きの曲ということで、「ローズの花言葉」「フォーチュンの香り」といったワードがサビに織り込まれている。歌詞全体を見ていてもそうだし、これまでリリースした曲もそうだが、JUMPは「俺についてこい」よりも「君は綺麗だよ可愛いよ」という世界観がよく似合う。それをマイナー調でやるのが、JUMP節なのである。

「平成」の名をグループ名に冠しながら初期~中期に昭和歌謡の系統をあてがわれていた。10周年を目前にそこにスタイリッシュさが加わったことでこれまでのJUMPの楽曲性が昇華しているように感じさせる。

メンバーがジャニーズ最大の9人いることにより歌割も他のグループよりも細かくなりがちだが、言葉数が多い曲においては強みになる。サビにおけるメインのメロディと合いの手の畳みかけるような掛け合いを、コーラスではなくメンバーの歌唱パートとして組み込めるのは大人数グループならではである。

 

Are You There?

作詞:m.piece / saina、作曲:Kazumi Mitome、編曲:Aaltostratus

日本テレビ 新深夜ドラマ「孤食ロボット」主題歌

ロボットが出てくるドラマから着想を得たポップなテクノサウンドに、かわいらしい歌詞と幼さを感じさせる歌声が見事にマッチしている。

おそらくこの「幼さを感じさせる歌声」の正体は有岡大貴(25歳)なのだが、20代も半ばになってもなおこのマシュマロのようなキャンディのような、ふわふわな歌声を持ち合わせているのを奇跡と呼ばずして何と呼ぼう…。かと言って他の曲でラップをやっていたりするので振り幅の大きさに驚くばかりである。

「気がつけば週末が終わりを告げる 明日から始まるウィークデイ 憂鬱な夜を吹き飛ばして」というフレーズがあることだし、日曜の夜に気分を上げるために聴くのに良いかもしれない。NEWS「weeeek」、Kis-My-Ft2「いいね!」、A.Y.T.「Are You There?」のコンボをキメれば明日からまた頑張れそうな気がする。

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灼熱の夢(初回限定盤①収録)

作詞:m.piece、作曲:Andreas Ohrn / Henrik Smith / Susumu Kawaguchi、編曲:Aaltostratus

「Precious Girl」と系統を共にするマイナー調のミディアムダンスナンバー。歌詞だけ見ればお祭り騒ぎのパーティーソングをイメージさせるのだが、そう安直にはいかないのがHey! Say! JUMPである。

なんとなく上海とか香港のようなアジアの灼熱をイメージさせるような曲の雰囲気は、個人的には好み。派手さがないのでパッとしないが、ツボにはまったら抜け出せない魔の引力を持った曲である。

 

Smile in Summer(初回限定盤②収録)

作詞:Vandrythem / m.piece、作曲:Takashi Tsushimi / Susumu Kawaguchi、編曲:ha-j

コーセーコスメポート「サンカット」CMソング

バンドサウンドに軽快なブラスとピアノが華を添える弾けるサマーソング。これがA面にならないのがHey! Say! JUMPである…。夏のリリースはこのくらい明るい曲が欲しいものだ。デビュー10周年とはいえ、まだ年齢的には全員20代なんだからキャッキャした曲をもっとA面でやっても良いのでは?と思うのだけど、若手ジャニーズグループがこれだけ渋滞している中じゃそうもいかないのかもね。

アップテンポな曲でもドきつくならずに爽やかなのはHey! Say! JUMPのユニゾンの特色であるが、逆に言えばJストのマスタリングは9人を1本の歌声に揃えるのに圧縮しすぎなところもあるので物足りなさがあるのは否めない。これは大人数グループのジレンマとも言えるが、誰か一人をメインに据えて他を抑えるのはそれはそれでJUMPの良さを殺すことにもなるのでもどかしいところではある。

トラックと歌詞はとても気に入ってるので、あとはマスタリングやJスト…頑張れ…超頑張れ…。

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Sweet Liar / Hey! Say! 7(通常盤収録)

作詞:Xisco、作曲:HIKARI / KOUDAI IWATSUBO、編曲:HIKARI

RAP詞:K.O.、ストリングスアレンジ:SSKHz

Hey! Say! JUMPの年下メンバー4人で構成されるHey! Say! 7のユニット曲。

ストリングス味が強いが、シンセを鳴らす四つ打ちのEDM。ポップソングなイメージが強いHey! Say! JUMPにおいてこういった曲が出てくるのは意外な印象である。

ラップ詞はメンバーの岡本圭人によるもの。音と全体の世界観にハマる英語のラップ詞は見事なものだ。彼が作詞した「Hero」(2nd AL「JUMP WORLD」収録)も名曲なので合わせて聴いてみて欲しい。

 

スタートデイズ / Hey! Say! BEST(通常盤収録)

作詞・作曲:twelvelayers、編曲:Tomoki Ishizuka

こちらはHey! Say! JUMPの年上メンバー5人で構成されるHey! Say! BESTのユニット曲。

歌詞にメンバーの名前が入っていたり、ガンガンいこうぜ!な遊び心満載の楽しい曲。「愛されるため 生み落とされた この世の奇跡 5人のエンジェル」とか天才なの???落ちサビ前に入る有岡のエフェクトがかかった「ガンガンいこうぜ!」もいいわ…。

おふざけ要素もありつつちゃんとまとまりもあるのでただのネタ曲に成り下がらないところが絶妙。恐縮ながらBESTメンバーとは同世代なのでどうしても贔屓目で見てしまうのだが、こういう曲をドロップされたら好きにならずにはいられない。控えめに言って最高である。

 

おわりに

ミディアムなマイナー調から弾けるポップスまで幅広い曲を聴かせてくれるHey! Say! JUMP。前者を楽しみたいなら初回①、後者を楽しみたいなら初回②、どっちも楽しみたい欲張りさんは通常盤をまず手に入れるのがオススメだ。

10周年を記念したベストアルバムの発売ももうすぐ。ファンならずともHey! Say! JUMPが歩んできた軌跡を楽曲でなぞっていきたい、そんな2017年夏である。

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