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【Kis-My-Ft2】シングル「PICK IT UP」レビュー

Kis-My-Ft2
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2017年6月7日、Kis-My-Ft2の19thシングル「PICK IT UP」がリリースされた。3月のシングル「INTER」、5月のアルバム「MUSIC COLOSSEUM」に続いて今年は半年間で3作(舞祭組も入れると4作)のリリースと、好調な音楽活動を展開している。CDが売れないと言われて久しいが、ここまで短いスパンで作品の発表ができるのも「売上」という目に見える形で実績を残しているからに他ならない。

表題曲「PICK IT UP」は藤ヶ谷出演のドラマ主題歌としてOAされ、アリーナツアー「MUSIC COLOSSEUM」でのパフォーマンスも話題になっている。

また、カップリングの3曲中2曲にもタイアップがついており、キスマイが充実したキャリアを歩んでいることを感じさせる。

キスマイ19枚目のシングル「PICK IT UP」が、6月7日に発売決定!

「PICK IT UP」は、藤ヶ谷太輔出演のフジテレビ系ドラマ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」テーマソングとしてOA中!

カップリングもタイアップ曲となる豪華ラインナップ!

ダンスナンバーからキラッキラのPOP チューンまで、”2017夏”のキスマイを体感できる作品となること間違いありません!

是非ご期待ください!

INFO | Kis-My-Ft2 Official Website

それでは、収録曲をレビューしていく。

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PICK IT UP

作詞:MORISHIN、作曲:Fredrik “Figge” Boström / Pontus Soderqvist、編曲:Fredrik “Figge” Boström / Pontus Soderqvist

フジテレビ系ドラマ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」テーマソング

 

イントロの1音目から驚かされた。これはなかなかチャレンジングな曲である。これまでのキスマイのシングルにおけるダンスミュージックは、音をたくさん重ねて派手にガツガツ鳴らして華やかさを演出するものが多かった。EDMをベースにポップさを取り入れて、いわゆる「ジャニーズらしさ」が垣間見える音というのがキスマイの代名詞のようなものである。

 

しかし今回の「PICK IT UP」がそれと一線を画しているのは、明らかに音色が絞られていて派手さよりもスタイリッシュさを強調している点だろう。ドラマのタイアップとはいえ、シングルでここまで音色を減らした曲を持ってくるのはなかなか面白い。ジャニーズのアイドルという枠を感じさせない、ダンスミュージックというジャンルの一楽曲として贔屓目なしにクールである。

この手の曲はどうしても単調になってしまい、聞き流されて最悪の場合印象に残らなくなることもある。その点、四つ打ちに合わせて刻むAメロ→歌い上げるメロディアスなBメロ→畳み掛けるようにメロディが重なるサビと、ちゃんと飽きさせない構成になっている。

 

歌詞は、タイトルの「PICK IT UP」からもあるように、ドラマ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」に着想を得ていると思われるが、骨のことではなくどちらかと言うと精神的なことを歌っている。「光」「世界」が多用されている抽象的な歌詞からは、櫻子さん自身のことを歌っているようにも思えるし、正太郎から見た櫻子さんのことを歌っているようにも取れる。ドラマとリンクさせて聴くと、より味わい深く楽しむことができるだろう。

 

歌唱面では、藤ヶ谷・北山を軸に「Kis-My-Ft2」の歌声が全体に響き渡っていて、どの部分を切り取って聴いても統制が取れていて気持ちがいい。ソロパートや2~3人のユニゾン部分であっても、個々の歌声というより「キスマイの歌声」として聴こえてくる。アルバム「MUSIC COLOSSEUM」に続いて「7人で1つの歌声」がさらにブラッシュアップされているように思う。私はavexのミキシングやエフェクトのかけ方には全幅の信頼をおいているので、今回も上手いことやってくれたな!最高!という気分で一杯やれそうだ。

 

低音では重厚さ・高音では妖艶さと柔軟性のある歌声の藤ヶ谷、鼻にかかった声が時に柔らかく時に無骨な北山の2人の軸としての安定感を感じることができる。

玉森のふわっとした華のある声は、「PICK IT UP」のような一本線の曲調でパッと明るさを放つアクセントになっていて、硬派でクールな曲の雰囲気に一瞬で光を与えている。また、同じ華のある声でもよりロイヤルな雰囲気のあるのが千賀。ビブラートの強い歌声は曲調にハマると一気に輝く声だ。

そして宮田は華やかさというよりはミルクティーのような甘さを思わせる歌声。近年ではその甘さが活かされるようなパートを与えられることも増えていて、本人も王子っぽさを自認しているっぽい?ので、次のシングルのカップリングかアルバムで藤ヶ谷とのユニットでクールな曲を一発やってほしいなという希望…。(言霊)

二階堂・横尾は今回抑えめになっているが、この2人の声は種類の違うクラスター爆弾だと思っているので、気になる方は「Tonight」とか「VersuS」あたりでかっこよさに被弾するといいし、今回のカップリング曲にもソロパートがあるのでじっくり聴いてみてほしい。

 

「INTER」「MUSIC COLOSSEUM」を経て、音楽によって表現されるキスマイの多面性にいい意味で期待を裏切られ続けているが、この「PICK IT UP」もクールなダンストラックとして唯一無二の楽曲である。6月の雨の季節から夏にかけて聴くのにちょうどいいミディアムテンポの四つ打ちEDMは、何度リピートして聴いても飽き足らないだろう。

 

Up&Down and Up&Down,Yo Dance!(初回限定盤A収録)

作詞・作曲・編曲:Ryota Saito / Nobuaki Tanaka

 

ギターのカッティングとベースのスラップが小気味よく鳴るファンクをベースに、Bメロ~サビに添えられるシンセ、サビ後の低音のビートが気持ちいい。ブチ上げタイプの曲ではないが、PICK IT UPの世界に内包されたクールさやスタイリッシュさを感じさせる。この手の曲がめちゃめちゃ好きなので控えめに言って最高。何のタイアップもつかず初回Aにしか入ってないのが惜しい…。

サビの「Are you ready boys? Are you ready girls?」の部分。普通の感覚だと先にgirlsを持ってくるような気がするのだが、boys→girlsの順になっているのが引っかかりを持たせている。落ちサビではgirlsだけなのを見ると、この曲で言うboysはすごく内側な存在な気がする。boysには「踊ろうぜ」とだけ歌い、girlsには「抑えんな」「求めんだ」と開放させることを投げかけているところからも、boysが指すのはキスマイ自身なのかもしれない。

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All Around The World(初回限定盤B収録)

作詞:Komei Kobayashi、作曲:Andreas Ohrn / Chris Wahle / Didrik Thott、編曲:Chris Wahle

フジテレビ系「もしもツアーズ」テーマ曲

 

アコギのストロークとコーラスワークが初夏にピッタリの爽やかな曲。作曲のAndreas Ohrn氏はキスマイ関連では「We never give up!」「On Your Mark」、藤ヶ谷・玉森ユニット曲「Touch」、玉森ソロ「Camellia」「Dinga」、この他ジャニーズに数多くの楽曲を提供している。作曲・編曲のChris Wahle氏は玉森ソロ「ALIVE」も手がけている。玉森関連曲が多いのはただの偶然かそれとも必然か…。

初っ端の歌い出しが二階堂→千賀→ALL、次のセクションでは宮田→横尾→藤ヶ谷→玉森→北山と、1番のサビの前までに全員にソロパートが割り振られている。これ出だしが二階堂ってところがすでにこの曲の勝利を宣言している。ギター一本を後ろに二階堂のハスキーな歌声と千賀のロイヤルボイスのリレーで、ニカ千を推したいavexの意志の強さを感じた。わかる…わかるよ君(avex)の気持ち…。シンプルなトラックなので各メンバーの歌声がよく聴こえて、声の聞き分けがまだおぼつかないキスマイ初心者に薦めたい一曲である。

 

ズッキューン(通常盤収録)

作詞:ケリー、作曲:Takuya Harada / Christofer Erixon / Josef Melin、編曲:石塚知生

コーワ「ウナコーワクール」CMソング

 

この手のアップテンポでギターとシンセを鳴らす曲はキスマイのカップリングに欠かせない存在。サビがとにかくキャッチーなのは、ケリー氏の独特な歌詞まわしに拠るところが大きい。「CoolじゃんCoolじゃん 来る・来る・来てるマジやばい」このフレーズだけで天才かと思うよね。ウナコーワクールのタイアップありがとうだよ…。

夏にアゲアゲになりたい時にヘビロテ間違い無しのサマーチューンを通常盤に持ってきてるの大正解。落ちサビの横尾ソロの「熱中症」っていう歌詞が舌っ足らずがために「let you show」に聴こえるマジックにみんなもかかろうぜ…。

 

PICK IT UP –Jazzy Step ver.-(通常盤収録)

作詞:MORISHIN、作曲:Fredrik “Figge” Boström / Pontus Soderqvist、編曲:鈴木雅也

 

その名の通りジャジーステップにアレンジされているのだが、これがまた完成度が高くて何度も聴きたくなるような耳が喜ぶ軽快さである。ピアノやブラスサウンドが、クールな原曲をより華やかに引き立たせている。

編曲の鈴木雅也氏は個人的には足を向けて寝られないくらいにはジャニーズのメジャーな楽曲を数多く手がけている。キスマイだと「Thank you じゃん」「光のシグナル」、V6「Supernova」、KinKi Kids「欲望のレイン」、NEWS「weeeek」、A.B.C-Z「Vanilla」その他挙げるとキリがない。詳しくはこちらを参照されたい⇒鈴木雅也 の歌詞 編曲者

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総評

キスマイは楽曲が良い、と毎度毎度主張している楽曲厨の私。6月というタイミングのリリースは、初夏の爽やかさをまといながら夏本番にも聴ける息の長い楽曲を楽しめるのが好きだ。ここはぜひ初回A・初回B・通常盤をコンプリートしてすべての曲を聴いてほしいところである。

 

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